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ブッテーロ【イタリア/ワルピエ社】

イタリア・トスカーナ地方の老舗タンナー・ワルピエ社の代表的な革であるブッテーロ
植物性タンニンで鞣し、染料による染色(鞣し染めの製法) 原皮は牛革のショルダー(肩)部分を使用し、トラと呼ばれる血筋、首のシワなどが見られるがそういった部分、傷を隠すための顔料などによる厚塗りなどを行わず染料のみで非常に丁寧に仕上げてあり、革本来の風合いを絶妙に残してある革です。ショルダー部分は繊維密度が高く、そのためコシが強いのも特徴の一つ。はじめはあまり艶などないマットな表情ですが使い込むにつれてしっとりとした艶と深い色合いへと変化していきます。日本とは違った色使いのカラーバリエーションも魅力のひとつです。タンニン鞣しの革はクロム鞣しの革に比べ、革本来の味を生かした革ですが、その反面汚れや日焼けによる変色、多少の傷、水シミなど外的要因で変化が出やすい革です。傷と取るか味と取るかは人それぞれですが、使う人それぞれの個性と思って育てて下さい。

色移りに関して

衣服と強い摩擦、長時間同じ箇所への摩擦などで色移りの可能性がございます。とくに汗や雨などで衣類やバックが湿った状態ですと、軽い摩擦などでも色移りします。
白色や薄い色の洋服をお召しの際は特にご注意下さい。

水濡れ、汗についての注意

どの革も水分は大敵です。とくに多量の水分はカビの原因になります、濡れた状態でほっておくと革繊維の奥まで菌が根を張ってしまい完全に除去するのが困難になります。突然の雨などで濡れてしまった場合などは、出来るだけ早く乾いた布で拭き取り、風通しよい場所に陰干しをして下さい。早く乾かしたいからとドライヤー、ストーブなどや日光には絶対当てないで下さい。急激な乾燥は革本来の風合いを失くしてしまう原因となります。
汗に含まれる塩分やアンモニアは表面の艶を消してしまいます。最悪の場合表面が水ぶくれのような状態になります。この状態になると修復は出来ませんので、夏場や大量の汗をかく状況などで長時間ヒップポケットに入れた状態、汗と触れさせる状況などは避けて下さい。大量の汗の染み込みを感じましたら中和する意味でも、きつく絞った布(綿100%が好ましいです)で水拭き、その後柔らかい布で乾拭きをして下さい。それでもかさつきや乾燥、曇りが見られる状態でしたら、完全に乾いた後にクリームを薄く全体に塗布して下さい。

普段のお手入れ

鞣し染め製法でたっぷりと加脂してあり初めからオイルを含んでおりますので、基本的にクリーム等を塗る必要はございません。小物などは特に普段使いでの手からの油分などで補えます。
日常的なお手入れには汚れを落とす意味での革用ブラシでブラッシング。布(綿100%が好ましい)での乾拭きがお手入れのメインになります。
表面の状態をみて革が乾燥してきたなと感じたら、クリームなどを少量を薄く製品に塗布して下さい。
(油分の塗り過ぎはオイル染みができたり、革本来のコシがぬけて風合いを損ねる原因になりますので十分ご注意下さい。)