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ミネルバリスシオ・ミネルバボックス【イタリア/バダラッシィ・カルロ社】

フィレンツェ市サン・ミニアト地区のタンナー・バダラッシィ・カルロ社、サンタクローチェで盛んだった革作りの学校の教授を務めていたバダラッシィ氏がイタリア古来の伝統的な革鞣し技法であるバケッタ製法を現代に蘇らせたことで有名なタンナー。少量生産・高品質をモットーに時間と手間をかけた革の品質は非常に高い。バケッタ製法とは牛から抽出した油でたっぷりと加脂して革をなめす製法。加工に時間がかかり脂が浸透しにくいので非常に時間と手間がかかる反面、一旦加脂したオイルが抜けにくい、使い込んだ時に独特の色艶がでることが特徴です。傷にも強く、たっぷりの油分で水の浸透が防げるので日常使いでカンガン使う製品に向いてます。加脂に使われる油は牛脚油と呼ばれるもので、家畜牛のすね骨や無蹄足を煮沸して採取した純度の高いピュアオイル、保革油としても最適なオイルです。とても革らしい革とでも言いますか、始めからしっとりとした柔らかい質感、マットな表情ですが使い込んでいくと色が深くなり、艶もものすごい勢いで出てきます。使い込まれた様が大変似合う革です。

色移りに関して

衣服と強い摩擦、長時間同じ箇所への摩擦などで色移りの可能性がございます。とくに汗や雨などで衣類やバックが湿った状態ですと、軽い摩擦などでも色移りのします。
白色や薄い色の洋服をお召しの際は特にご注意下さい。

水濡れ、汗についての注意

どの革も水分は大敵です。とくに多量の水分はカビの原因になります、濡れた状態でほっておくと革繊維の奥まで菌が根を張ってしまい完全に除去するのが困難になります。突然の雨などで濡れてしまった場合などは、出来るだけ早く乾いた布で拭き取り、風通しよい場所に陰干しをして下さい。早く乾かしたいからとドライヤー、ストーブなどや日光には絶対当てないで下さい。急激な乾燥は革本来の風合いを失くしてしまう原因となります。
汗に含まれる塩分やアンモニアは表面の艶を消してしまいます。最悪の場合表面が水ぶくれのような状態になります。この状態になると修復は出来ませんので、夏場や大量の汗をかく状況などで長時間ヒップポケットに入れた状態、汗と触れさせる状況などは避けて下さい。大量の汗の染み込みを感じましたら中和する意味でも、きつく絞った布(綿100%が好ましいです)で水拭き、その後柔らかい布で乾拭きをして下さい。それでもかさつきや乾燥、曇りが見られる状態でしたら、完全に乾いた後にクリームを薄く全体に塗布して下さい。

普段のお手入れ

鞣し染め製法でたっぷりと加脂してあり初めからオイルを含んでおりますので、基本的にクリーム等を塗る必要はございません。小物などは特に普段使いでの手からの油分などで補えます。
日常的なお手入れには汚れを落とす意味での革用ブラシでブラッシング。布(綿100%が好ましい)での乾拭きがお手入れのメインになります。
表面の状態をみて革が乾燥してきたなと感じたら、クリームなどを少量を薄く製品に塗布して下さい。
(油分の塗り過ぎはオイル染みができたり、革本来のコシがぬけて風合いを損ねる原因になりますので十分ご注意下さい。)